
それと同じくらいわからないのが前出のACME K-1Aです。これも古典音響ギャラリーでマスターと共に分解してみたのですが、結局わからずで泣く泣く元に戻しました。
それに劣らず分からなかったのがこのマグネチックスピーカーです。
どこを探してもどのように働いているのかの説明が無かったので、ヤフーオークションで買って分解してみましたら、いやア、凄い仕組みです。
レプロデューサーの出力が小さいのを改善するのが、マグネチックスピーカーです。まだ蓄音機のサウンドボックスの方が音は良かったのですが、電気でサウンドボックスは動作しません。


U字磁石、ヨーク、電磁コイル、支板は一体化となるように固定されていて、アーマチュアの中心の支点は支板の中央に半田で固定されています。もし電磁コイルに入力された信号で片方がNに磁化されると上下ヨークの隙間に平板形態のアーマチュアは挿入されているので、NとNで反発され、NとSで引き合い、アーマチュアの反対側も同様に動作するのでシーソーの原理でアーマチュアは支点で支えられて傾きます。
しかし、アーマチュアの中心部分は半田で固定されているのである程度の距離以上は動けないようになっているので、この結果上下ヨークの隙間でアーマチュアが入力信号に従って振動する事になります。

アーマチュアで発生した振動は振動伝達棒で点で接続された振動板へ伝わり音声が出る構造になっています。
基本的にはサウンドボックスを電化した構造と理解する事が出来、サウンドボックスと同じく点駆動スピーカーとなっています。

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2017/07/11 (火) [未分類]
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