電話の発明

電気的に音を出す機構の初めは電話の受話器でした。
ベルの電話とグレイの電話の比較受話器の構造

電話の原理はベルとグレイによって争われながら最終的にベルの発明となりました。この本人たちが描いた図ですが、何やら色々と読めそうです。

そもそもグレイの図は丁寧にシッカリ書いてあり、特に受話器の構造は電磁コイルの前に振動板があり、それを拡大するホーンの図が書いてあり、いかにも動作しそうな図ですし、こちらの方が正統的な感じです。

これに反してベルの受話器はどうも振動板自体に電磁コイルを巻いてある風で、すなわち、振動板を二つの方向から動かそうとしている風です。とすると、後の時代の棒磁石受話器と、マグネチックスピーカーの両方の働きを想定している風です。これを動作させるのはかなり難しそうです。

この様に、これらの特許を申請した時点ではまだ通信の実用化までは出来ていなかったのですが、理論的なシステムとしての考え方は出来ているのでこれが特許になったのでしょう。それに、振動板の振動で針の深さが変わり抵抗値が変わる事でデータ化するマイクの構造も、実用になったのは全く異なる構造のものとなっているので、やはり、これは電話としてのシステムの特許なのでしょう。

又、ベルとグレイの間ではかなり政治的なものも絡んだ様ですが、そしてその後、実用になるには受話器に棒磁石を使う構造にしたものでした。

棒磁石の受話器も各メーカーで色々と工夫があり特に磁石と振動板の間隔の調整する必要があり、各社様々な構造があるようです。

特に電話の受話器やラジオや通信のヘッドフォンとして使われていましたが、音が小さいので様々なホーンを組み合わせて実用化されています。

そして、この受話器型の最終形で、鉄の振動板に直接直径30センチほどのエッジがフリーの振動板がネジ止めされている、スピーカー風な、レプロデューサーACME K-1Aというのがあります。
reproducer
このスピーカーは後ろ側にも同じ振動板があり、それぞれのエッジは枠には接触していないで完全にフリーの形です。すなわち、振動板の中央でネジ止めされていて、当然、他の受話器と同じように骨電動=タワミ振動で音を出す構造であり、少し見ただけでは、エジソンのピックアップの構造が理解不可能なのと同じように、不思議な構造です。おそらく磁石が二本有るのでマグネチックスピーカーの橋渡し的な位置のスピーカーなのかも知れませんが、ここまで来るにはさぞ様々な試行錯誤があったことが伺えます。

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