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正しいフォービートジャズの聴き方 ~ マイルスとコルトレーンの関係

やはり4ビートのソロはマイルスだけは別格です。マイルスを理解できない人がいたとしたら、ぜひ低音をしっかり再生できるスピーカーで聴き直してほしいです。ベースのタイミングとマイルスのソロとは完全にシンクロしています。

マイルスとコルトレーンの一緒のステージでの1960年の演奏はこのマイルスの頂点でもあり、且つコルトレーンの始まりが良く録音されています。

点音源スピーカーはジャズマンKonserthuset Stockholm Import, Live
マイルス・デイビス ジョン・コルトレーン

即ち必ずマイルスが神がかり的な演奏、すなわちリズムに物凄くシビアに微妙にノリをコントロールしながら吹いた後、コルトレーンが始まるのですが、これがなんとも不可思議、最初の1コーラスくらいはマイルスのノリを真似して始まるんですね。でも少しづつ、「あ、やはり俺はマイルスの様には吹けない」と、言っているかの如く微妙に自分の世界へ入っていきます。そして、結局マイルスのいた高さのところへ行くには全く違うアプローチで行くしかない、という気を丸出しで、例のインプレッションスタイルへ入っていきます。一寸痛々しくてもういいよ、って途中で思ってしまいます。このアルバムではそういう意味で音楽コンセプトは全く異質な二人となってます。コルトレーンはマイルスを完全否定しようとしているかの如くに聞こえます。

具体的に言うと、マイルスはリズムに変幻自在に乗るんですね。時にはやる気があるのか疑問なくらいにさり気なくお気楽な雰囲気でまずは始まりまったり、するときっと「あれ?」って共演者は思うはずです。例えばなんだか音が合ってる?とさえあることもある位気軽な感じでフレーズが展開する事もあります。ところがそれは単なるポーズです。直ちに修正が入ります。突然超シビアなタイミング、超ドンピシャなタイミングで入ってきたりします。これで伴奏パートも,「シャン」となっちゃうんですね。そのうちこれ以上ないという大きな音で来たりしたら、まず同じ舞台に乗っている人は完全にあっちの世界へ行っちゃいますね。平常ではいられません。そのタイミングがいつ来るのかで共演者は常にピリピリでしょう。

ところがコルトレーンは違います。最初はマイルスと同じよなノリで始まるのですが、コルトレーンは変幻自在には乗れないのです。まあ、普通のジャズミュージシャンは個人個人のノリ、というのがある訳で、コルトレーンもノリは一つしかないのですね。そうするとマイルスの様なノリは不可能なので、その悔しさでああいう音数勝負になってしまいます。でも、そういうスタイルも誰かがやらなくてはならなかった事だったのでしょうし、コルトレーンも音数勝負じゃあないのも別に分けて録音していたようです。

と、このCDを聴きながらどうしてもくどく言いたかったので書いてしまいました。
何がいいたのか?私自身このスピーカーで初めてマイルスのこんな感じを理解出来たのでした。

4ビートの聴き方を具体的に言うと、ベースのタイミングは胸で聞いてマイルスのソロは耳で聞きます。そうすると、演奏者の気持ちが直接聞こえてきます。ミュージックマジックですね。すなわちベースは勝手に体に伝わるからわざわざベースを聴く気持ちにする必要が無いのですね。体をベースにゆだねてソロだけを聴けばよいのです。こんな快感をいったん味わったら4ビートの病みつきになります。これってジャズマン以外では多分不可能かも?

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