2016年07月の記事 (1/1)

さようなら「歪振動」 こんにちわ 「点駆動」 (危なくオカルトになるところでしたので編集しました。)

前々から時々言われていたのですが、いよいよ決断しました。

「歪」という言葉を捨てます。

それ程、「歪」という言葉がオーディオ界で嫌われているとは知りませんでした。
いや、実際に動作内容や構造自体は何も変化はないのですが、それを説明するのに「歪」
という言葉を使うのをやめます。最初はカッコいいと思ったんですけどねえ、「歪振動」って。

たしかに、「歪振動波」と言ったらオカルトになっちゃうよ、とは、某氏から言われてはいましたが、
そうですよね、やはり、一般に使われている普通の言葉で言わないと、この文字を見ただけで
逃げてった人、多分いっぱいいたんでしょうね。

ですので、「歪振動スピーカー」を、「点駆動スピーカー」、「歪振動発生システム」を「ループ接続振動発生システム」、「歪振動波」は「非単一位相の音」、に言葉を変えます。でも概念は全く同じで、名前だけを働きそのものにしたので、よりイメージが分かりやすくなりました。

とすると、はっきりと次の事が分かってきました。

すなわち前も少し書いたのですが、現在のマイクが音を拾ってスピーカーから音を出すオーディオシステムの一つの欠点が見えてきたのです。

自然界に発生するのは殆どが位相が複雑な音=非単一位相の音です。

しかし、この音をマイクで拾ったとたんにすべての音は位相が単一の波に変換されてしまいます。
なぜならボイスコイルは前後方向の単一の方向にしか運動できないので、マイクの振動板が位相の違いにより複雑な運動をしたとしても、すなわちどの角度から音が来たのかの情報は無視してすべて平面波としてマイクにまっすぐ来たと仮定して動作してしまいます。

多分多くの人は、「マイクはその場所の現実の音を拾ったんだから、その振動板が往復振動して得られた信号を忠実にスピーカーの振動板が往復運動して音を再生 出来る事こそが最も理想的なオーディオシステムだ」と思っているでしょうけれど、実はこのままでは少し問題が有ります。音を再生するスピーカーの振動板は平行往復運動していて、スピーカーの面積の中では常に同時に位相が変化しています。マイクのそばの現実ではそんなに広い面積の単一の位相の音だけが存在している訳ではないので、不自然な現象です。

例えばコントラバスの絃、本体前、本体後、それぞれの場所でタワミ運動をしていて、それぞれの場所から異なる位相の音が同時に出ています。平行往復運動するパーツは一つも存在していませんので、全体で異なる位相の音が同時に出る非単一位相の音になります。これを両耳で聴く時に楽器の傍のどの場所で聞いても必ず右と左では異なる位相の音が聞こえるでしょう。ですので立体的に生の音として感じられます。

しかし、スピーカーの振動板が平行往復運動で空気を押すときに、振動板の面積全体でそのまま空気を押すので、スピーカーに向かっで聴く時には両耳には同じ位相で音が聞こえる単一位相の音となります。、もし横を向いたらその位置で両耳では位相がズレたままの音が聞こえます。試しに首を振りながらスピーカーの音を聞くと何やら透明な音に聞こえませんか?ロータリースピーカーもスピーカーらしくない、なかなか立体的な音がしますよね。これらは位相が常に変化している非単一位相の音として聞こえるからでしょう。

非単一位相の音でも片方の耳だけで聞けば単一位相の音に聞こえるように、マイクは自然界に普通にある非単一位相の音を単一位相の音に変換して電気信号にしているのですから、理想的なオーディオシステムを構築しようとするならば、何らかの補正の仕組みが必要でしょう。
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これは結構ややこしい話なので結構気が付かない人多いでしょうね。というか、私自身昨日気が付きました。
いや、部分部分は断片的に知っていたのですが、ちょっとした勘違いが含まれていてヤット「単一位相」「非単一位相」という言葉を定義してこうまとまりました。
非単一位相かどうかは一か所のデータだけでは分からないんですね。
では非単一位相の正体は何なのか?なんて言うのはとても難しくて今世界中で最先端の技術として研究されています。

ここで述べたことは音響学会では当たり前の事なのですが、オーディオ界では現在のスピーカーこそ正しい音だ、というオカルト教信者ばかりなので気が付いていなかっただけの事でしょう。

え?誰ですか?球面波とか言っていたのは?

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クラシックの音とジャズの音との違い

ネットでも結構クラシックとジャズとの音の違いについての論争はありますし、誰もが一度は考える興味のある話題です。よくあるのがサックスの吹き方やフルートの音色など、そう、確かにある意味奏法は微妙に異なることもあるでしょうね。もちろん演奏者の個性が最も重要なファクターでしょう。しかし、ジャズとクラシックでは決定的に異なる奏法で演奏される楽器があります。それはコントラバス、あるいはジャズで言うウッドベースなのです。

すなわち、クラシックの場合、低音部を担当するコントラバスやチェロは弓でレガートに弾いて演奏されるので、基音以上に高音の倍音がたくさん含まれたアタック感の少ないレガートな音がするので、たとえ低い音が再生されなくても低音部としてのメロディーは聞こえます。例えば第九の合唱の冒頭で弾かれるコントラバスのテーマ提示部も倍音だらけの音なので、たとえ低音再生が得意ではないスピーカーであってもそれほど不都合なく聞こえます

これに対して、ジャズの場合はウッドベース、あるいは電気ベースは指のピッキングで演奏されるので、強力なアタック音で始まり、その後ゆっくり自然に減衰する、弓で弾くのに比較すると断然倍音の少ない澄んだ音質の低音となるので、低音が再生されないスピーカーでは全く聞こえない事もあります。

そもそも、クラシックの音楽には低音のアタック感のある音でリズムを刻む作品はほとんど存在していませんが、その反面、ジャズやロックではベースやキックなどのように低音のアタック感のあるリズムの音が音楽の基本になっています。

この様に低い周波数帯域に関して、クラシックとジャズとでは明確に大きく異なる音の違いがあるので、低音のアタック音を再生する能力はクラシックの場合には特に必要とはしませんが、ジャズの場合はとても重要な必要条件となります。

すなわち、クラシックが再生できるスピーカーならジャズも立派に再生できる、とする考えは、低音の再生能力を無視した偏った考えなのです。

この画像はイラストレータで作りました。本当はミュージシャンなんですが、うん、アートですねえ。
ジャズシンガー