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2015年10月の記事 (1/1)

逆位相の音も打ち消しあう事無くちゃんと聞こえるのはなぜ?≪逆位相の原理≫

タイトル画像を変更しました。
なんだか巨匠のデザインみたいにモダンに出来ちゃったのは、イラストレータのおかげです。
jazzmanトップ画像

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皆さんがジャズマンは生の音がする、と言ってくれるのですが、ではどう生の音なのかは物理的には今までは説明が出来ていませんでした。
しかし、どうやら振動板の前と後ろから出る逆位相の音が打ち消しあわないで両方聴こえるのがどうやらその理由だろう、という意見にまとまってきました。
このことを≪逆位相の原理≫として以下の内容で提案いたします。

なお、なぜ逆位相の音が打ち消し合わないのかは、振動板の中心点は往復運動しますが、面全体は歪運動しているので、出る音は平面波でも球面波でもなく、音の出る方向は常に微妙に変化していて、いわば位相が歪んでいるので、完全な逆位相にならないからです。

そして、ジャズマンの真横に頭を持ってくると、右の耳からはスピーカーの背面からの音、左の耳からはスピーカーの正面からの音が完全に逆位相で聞こえてきます。ですので、なんだか耳が変な感じになります。

従来からよく言われるように、低い音はスピーカーの前と後ろから出る音が打ち消しあって消えてしまうからボックスに設置する必要がある、と言う考えはこのスピーカーには当てはまりません。逆相の音もシッカリと強力に聞こえています。

とすると、次のようなモデルが考えられます。

マイクから音を拾うときにマイクに入った音はほんの一部で大部分の音はマイクの振動板の脇を通過してマイクの後ろへ進んでいきます。つまりマイクが音を全部吸い取ってしまう訳ではなく、音はマイクの存在が無いかの如くにマイクを通過していきます。音は奥行き感がマイクによって損なわれる事無く立体的に聞こえます。、、て、当然ですね。

さて、従来のスピーカーですと振動板の前からの正相の音だけが前方向に向かって放出されます。ですのですべての音はスピーカーの前のみへ出ていくので、奥行き感は耳とスピーカーの距離です。

一方歪振動スピーカーからは前からは正相、後ろからは逆相の音が出ます。つまり後ろから出る音はマイナスですからスピーカーのはるか後ろからスピーカーへ向かってくる音と見なせるのではないでしょうか?

つまり、歪振動スピーカーの後ろから来た音が歪振動スピーカーの振動板を通過して前へ進んでいく、と言うモデルが出来る訳です。これが、奥行き感、臨場感のある音として聞こえる本質に近いかも知れません。

この考え方を≪逆位相の原理≫としてここで提案いたします。

そういえばこの事は、寺垣氏も、「従来のスピーカーは正相の音だけ、つまり生の音の半分しか再生していない」と、言っていたことと符合します。

とすると、、従来のスピーカーはあたかも交流を直流へ整流したごとく振幅のプラスだけを音として出して、マイナス部分はボックスで閉じ込めているのに対して、歪振動スピーカーの場合交流をそのまま前と後ろへ音として出している、と言うモデルも成り立つでしょう。これこそまさに寺垣氏が直感で考えた事、そのものですね。

そう考えて改めて従来のスピーカーを聴いてみると、たとえどんな高いスピーカーを聴いても、キックの音とベースの音とは音質が似ています。まあ、それを見越して音楽制作者は、キックとベースとをシンクロさせて低音のアタック感を出すように楽曲を録音しています。ですので、ほんとに注意深く聞かないとキックの音とベースの音を聴き分けるのは難しいです。まあ、そんなことを注意深く聞く人もないでしょうが、ね。

その点、このjazzmanで聞くと完全にキックの音とベースの音とは分離して聞こえます。キックのアタック音とベースの音とは音質の違いがはっきりと聴き分けられます。

そう、よくオープンカーでラップの低音を迫力をもって再生しているのを見かけますが、しかし、実は生のキックの音ってああいう風に重い低音じゃあないんですよね。路上ライブを聴けば分かります。時折見かけるドラム付のライブを見ればバンドの近くではキックの音はほとんど聞こえません。ただ胸に何やら来る衝撃はあります。そしてずっと遠くに行ってビルの陰などから聞くと逆にキックの低音が聴こえていたりします。つまり、キックの音は音じゃあなく衝撃波みたいなものなのでしょう。

歪振動スピーカーはそのようなキックの音の性質を再現できるのです。

(注意;以上の記事の一部には独断的な主観が含まれているかも知れません。)

《逆位相の原理》
スピーカー振動板の前と後ろから、それぞれ逆位相の音が打ち消しあうことなく放出されるならば、これは後ろから来た音が振動板を通過して来たと見なせる動作なので、放出される音は立体的に、奥行き感、臨場感を持って聞こえる。

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オーディオ展二日目

今日もたくさんの方に来ていただきましたが、特に大変すばらしい方と出会えました。
プロの主にジャズベースを録音なさっている方です。
正に私のスピーカーにピッタリの方ではないですか!
早速ご自分でプロデュースしたCDをご持参いただき試聴していただきました。

ほんとにベースが綺麗に録音されていました。そして聞いていただいた感想は「生のベースの音がしますね。」とのお言葉、このCDはぜひベースのサンプルとしても良いなと思うくらい素晴らしい演奏内容でした。アマゾンでも販売していますのでチェックしてみて下さい。

そして今日もいろいろなブースを覗いてこれよりいいスピーカーはあったらどうしよう?と言う心配を胸に聴き比べてきました。結論は、まあこのスピーカーの存在価値は多分あるだろうな、と言う感じは勝手に持ちました。自画自賛してなくてはこの仕事はやってられませんからね。

矢張り普通の2wayクラスがいつまで聞いていても飽きない音なんだろうな、と思いました。とに角いろいろな方式があります。それぞれの方が熱意をもって制作しているのが伝わってきます。ある意味スピーカーを作っている人は皆普通の神経の持ち主じゃないですね、みんな何かに取りつかれてます。某株価高騰企業の社長のマニアック感は圧倒されました。そう、これくらい異常な考えを持たないと凄いものは出来ないんだなあ、と実感。、、と、もしかして私は正常なのかな?と自問すると?マークか、、。

オーディオフェアー第一日目のリポート

いよいよオーディオフェアーが始まりました。今日初日は雨にもかかわらず大変多くの方がブースに来ていただきました。
オーディオフェアー金1
開始前に何枚か写真を撮りました。
ぎりぎり前日に試作品のjazzmanJ-02が上がりましたので、公開することが出来ました。実際に聴き比べた方も「J-02の音が良いのにはびっくりしました」と、おっしゃっていました。

去年は歪振動スピーカーの最も重要な特許部分は未だ特許が取れていなかったので、特に内容がショッキングな事なので公開することは出来ませんでしたが、今回詳しい説明をセミナーで説明させていただきましたし、分かり易いビデオも制作しブースで紹介いたしました。
近日中にウエブにもアップロードします。「点接続」っていうのはオーディオ界に与えるショッキングな内容だと思っていたのですが、やはり実際に驚いている方がたくさんおられました、のは、まあ、自分でも「やっぱ、どうだよねえ、」って感じではございます。

金曜3

今回もいろいろな方のご意見をいただきました。
「全部ブースを見た中で、このスピーカーが一番良かった、すごかったよ。」
「セミナーでただ単純にいい音だなあ、と思いながら説明を聴いてびっくりしました。凄い構造ですね。音の世界って奥が深いですね。」
「確かに、バスレフ型だと低音は出るけどボアボアになっちゃうし、背面開放にすると音がスッキリするけれど音圧が無くなるし、ホーン型だと巨大にな構造になるし、その点この歪振動スピーカーだと全てを解決していますね。じゃあ、このスピーカーにホーンを付けたらもっと凄くなるんじゃないですか?」
「バスドラもちゃんとベースと分かれて綺麗に聞き取れますね。ああ、そうか、このスピーカーはバスドラと同じ構造なんですものね」
「スピーカーの真横から聞くと前と後ろから確かに位相が逆の音が同時に聞こえますね。普通のスピーカーだと位相が逆の音が打ち消しあって低音が聴こえなくなるのですが、そんな事は無く、このスピーカーは本当に立体的に響いて生の音の様に聞こえます。良い音ですね。不思議ですね。」

などなど、ほんとに沢山の方が私に言葉をかけてくださいました。

こんな事をここで言うのも、もう自分でも呆れるくらい言い続けて、さすがに自画自賛も疲れてきたのですけど、「もういい加減に、マスコミもこのスピーカーに気が付いてくれー!」と、オッと、又出ました。

追加で又どうしても一言、今年もまたオ××デの超高級スピーカー400万のを聴きました。さすがに良い音でしたが、低音に関しては決して負けてないな、と再確認しました。

しかし、「点接続」に関しては沢山の方の質問もいただき流石にインパクトは与えられたようです。まあ、今回の目標は「点接続」を広める、という事ですので、とりあえずホッとしています。もっともっと、「え、こんなことが実際にあるの?」と、驚いていただきたいと願っております。